シニアや高齢者がガラケーを利用している、またはケータイを持たせていないという家族の人は、そろそろスマホを購入するべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?




それも、ドコモが2026年3月31日でFOMA回線のサービスの提供を終了すると発表しましたので、今後も携帯電話サービスを利用するならスマホに買いかえる必要が出てきたからという部分も関係していますよね。
ガラケーとスマホでは、電話のかけ方やメールの送り方、操作全般自体が変わりますので、わざわざスマホにしてまで持たせる必要があるのか?と考える家族もいると思います。
結論から言うと、スマホを持たせる必要性は、持たせないことよりもメリットが大きいので、シニアや高齢者にスマホを持たせるべきだと考えます。
今回はシニアや高齢者にスマホを持たせるメリットとデメリットを考えてみましたので、スマホを持たせるべきか検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね。
シニア(高齢者)にスマホを持たせるメリット
・GPS機能
・操作が直感的で使いやすい
・画面が大きい
・カメラの性能がいい
・ガラケーよりも安い
・アプリが楽しい
・ネット通販が簡単
・おサイフケータイ
シニアにスマホを持たせると、8つのメリットがあります。
それぞれのメリットについて詳しく解説していきますね。
GPS機能
GPS機能は、最近発売されているスマホには標準装備されている機能で、スマホを持っていればいつでも居場所を調べることができます。
シニア世代や高齢者には、認知症を発症している人が少なくありませんよね。
よくニュースでも話題になりますが、認知症の進行が進んでしまうと、自分がどこにいるかということが分からなくなってしって、高齢者が出かけたまま自宅に帰ってこられず、行方不明になってしまったり、事故にあってしまったりするというトラブルが多発しています。
そんな時もGPS機能を利用すれば、現在位置をすぐに調べることができるので、トラブルを防ぐことができますよ。
また、認知症などでない場合でもGPS機能を利用すれば、待ち合わせの場所などが分からない時に、どのあたりにいるのか確認することができるので、スムーズに合流することもできます。
GPS機能を利用してより高精度なマップを見ることができて、初めて行く場所でも道案内をしてくれる便利機能を利用することもできますよ。
操作が直感的で使いやすい
「長い間ガラケーを使っていたから、急にスマホにしたら操作が分からなくなるのでは?」と、家族も本人も不安に思うことが多いようですが、実際はガラケーよりもスマホの方が操作がしやすくて簡単になったという人の方が多くなっています。
ガラケーは、何か操作するにも文字を入力するにもすべてボタンを押して操作をしますよね。
画面を見ながらボタンを押すという操作が、慣れるまでとても大変だったと思います。
しかし、スマホは画面に直接触れることができるので、「OKボタンを押す」を触ればいいですし、次のページに進みたければ「次のページへを押す」だけで操作が進んでいきます。
ガラケーのようにカチカチとボタンを何度も押してカーソルを移動する必要がないということですね。
そのため、無駄な操作がないですし、文字入力もガラケーと同じように入力する方法もできますし、フリック入力という指を滑らせるだけで入力する方法を利用することができるので、自分が使いやすい方を使えばいいだけなので、楽なんですよ。
最初は慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、慣れてしまえばガラケーよりも断然スマホの操作の方が楽になること間違いなしです。
画面が大きい
ガラケーに比べてスマホは画面が大きいこともポイントです。
シニアや高齢者は、とにかく文字が大きくないと読みづらいという声が多いので、ガラケーでもスマホでも文字を大きくすることができる設定というのが必ずあります。
しかし、ガラケーで文字を最大にすると、文章の全体を見るということはできないんですよね。
逆に文章が読みづらいということが起きていました。
スマホなら画面が大きいので、画面に収まる情報自体が多いため、文字を大きくしても文章の全体を把握することができます。
それに、写真も大きく見ることができるのもうれしいですよね。
ガラケーで孫の写真を見ても、「小さすぎてどれが孫だかわからない。。」ということもありましたが、スマホなら画面いっぱいに写真を写すことができますし、画面を操作すれば見たい場所を拡大させることもできますよね。
これなら写真もしっかり見ることができますよ。
カメラの性能がいい
スマホのカメラ性能はデジカメ並みに高性能になっています。
今話題のiPhone11やXperia5などはレンズを3つも搭載していて、広角や望遠などさまざまな撮影方法で写真を撮ることができます。
おまかせ撮影などの機能が搭載されているスマホも多数あります。
シャッターを切るだけで自動で映像を補正してくれたり、シーンに合ったモードで撮影してくれたり、明るさを調整してくれたりしてくれるので、写真をキレイに撮るのが苦手という人でも何もしなくても簡単にキレイに撮影することができます。
スマホで撮影した写真はその場ですぐにメールで送ることもできますし、自宅で印刷するのも簡単にできます。
風景を撮るだけでなく、例えば「こういう物を買ってきて」と写真を撮って家族に買い物を頼むこともできますよね。
写真を撮って簡単に送れるというのが、使い方によって便利機能に変わるので、カメラ性能が高い方がスマホはおすすめです。
ガラケーよりも安い
「ガラケーは安かったからいいけど、スマホは高いからいらない」と、考えている人も多いですよね。
本人もそうですが、家族もそう思っている人が多いです。
「電話とメールしか使わないのにスマホを持っても高くつくだけだ」と思っていませんか?
どのキャリアでも、シニア向けの料金プランを準備しているので、実はガラケーと同じくらいでスマホを利用することができます。
例えば、ドコモの場合ならはじめてスマホを購入する場合は、本体を割引きする「はじめてスマホ購入サポート」でスマホを安く購入することも、「はじめてスマホ割」で月々の料金を安くすることもできます。
このような割引きサービスを利用すれば、最安値で980円からスマホを持つことができるんですよね。
auでも「新カケホ割60」で利用料を割引きしてくれて、さらに通話料が無料になるというサービスがあります。
メールもしないで通話ばかりという人なら、24時間無料で通話がし放題になるので、お得に利用することができますよね。
ソフトバンクでも同様のサービスがあります。
auでもソフトバンクでも月額料金が980円から利用できる料金プランもありますので、ガラケーと同じくらいか、使い方によってはガラケーの時よりも安く利用することができますよ。
アプリが楽しい
家族は、「スマホを持たせたって電話とかメールくらいだから意味ない」と言うかもしれませんが、実はシニア世代の人々もLINEやSNS、動画配信サービスという存在を知れば、楽しく利用するようになります。
シニア世代の人たちも「どんなことができるのか?」「こういうアプリがあるって聞いたことがある」など、スマホでできるアプリについては気になっている人が多いのです。
ただ、やり方が分からないからやらないだけなんです。
例えばLINEはメールよりも簡単にメッセージを送ることができますよね。
送った画面と受け取った画面が同じ画面で見ることができるので、やり取りが分かりやすいですし、動画や写真も画面を触るだけですぐに送ることができます。
SNSも同じです。
ダウンロードしてあげて、使い方とどんなサービスなのかということを教えてあげれば、知らぬ間に自分で利用するようになっている人がほとんどです。
特に、動画配信サービスを利用する人が多いようです。
月額数百円程度で、好きなドラマや映画が見放題になるので、空いた時間にスマホで動画を見ているシニアも多いですよ。
そして、ゲームの人気も高いですね。
ゲームは対戦型ゲームやRPGなどさまざまなゲームがあり、若い世代からシニア世代まで幅広く楽しむことができます。
どうせ使わないだろうと思って教えないよりは、積極的に使い方を教えてあげることでシニアや高齢者はスマホで楽しくアプリを利用するようになりますよ。
ネット通販が簡単
ネット通販は本当に便利ですよね。
自宅まで配達してくれるので、忙しい時でも体調が悪くて外出できないときでもいつでも買い物をすることができますよね。
スマホなら専用のアプリを提供している通販サイトが多いので、スマホで簡単にネット通販を利用することができます。
高齢者などは、買い物に行くのも体の自由がきかなくて大変で、なかなか買い物に行けないという人も多いものです。
免許証を返納したから車の運転などができないという人も多いですよね。
そういった時は、ネット通販が便利です。
ネット通販のやり方さえ覚えてしまえば、あとは欲しい商品の画面をタッチして、支払い方法と送り先を確認すれば、それだけで注文が完了してしまいます。
おサイフケータイ
2019年10月から消費税が10パーセントに上がることによる、軽減税率としてキャッシュレス決済が話題になっていますよね。
現金払いではなく、電子マネーなどのキャッシュレス決済をすると消費税分が還元されたり、場合によっては消費税分以上の還元が期待できます。
おサイフケータイでの支払いも、このキャッシュレス決済に含まれるので日々のお買い物がお得に利用できるようになります。
おサイフケータイ機能が搭載されたスマホを利用すれば、財布がなくても買い物ができますし、電子マネーの種類にはチャージタイプと後払いタイプがあるので、利用状況に応じて賢く活用することができます。
高齢者やシニアでも、おサイフケータイの設定さえしてあげれば、何回か買い物の時におサイフケータイを利用していれば利用方法を簡単に理解することができるはずです。
シニア(高齢者)にスマホを持たせるデメリット
・アプリやPlayストアの意味が理解できない
・ガラケーの操作に慣れてしまっているからスマホの操作に戸惑う
・電話とメールしか利用しない
高齢者やシニアにスマホを持たせるメリットがあれば、当然デメリットもいくつか存在します。
デメリットについてもそれぞれ解説していきます。
アプリやPlayストアの意味が理解できない
まずは、そもそもスマホの最も重要なサービスであるアプリについて理解できないという場合です。
「Playストアからアプリをダウンロードすれば、さまざまなサービスを利用することができますよ」と言えば、若い人なんかはそういうものなんだと思って試しにいろいろやってみるんですが、高齢者やシニアの場合は意味がわからないとなってしまうんですよね。
「Playストアって何?」
「なんでそのアプリが必要なの?」
この説明からスタートする必要が出てきます。
教える方としてもそこまで詳しく解説できる人は少ないですよね。
だから説明にすごく時間がかかってしまうことになってしまい、とりあえずやってみようというところまでの道のりが長くて、教える方のやる気がそがれてしまうんですよね。
ガラケーの操作に慣れてしまっているからスマホの操作に戸惑う
メリットの項目でも解説しましたが、ガラケーの操作とスマホの操作はガラリと変わりますよね。
メリットで解説した通り、覚えてしまえば断然スマホの方が使いやすいはずなのですが、1度や2度教えただけでは覚えられないというシニアや高齢者がほとんどです。
何度も何度も同じことを繰り返し教えてやってみてようやく利用することができるようになるため、覚えてしまうまでに「やっぱりガラケーがよかった」ということになってしまう人も少なからず存在します。
電話とメールしか利用しない
シニアではなくもっと年齢が高い高齢者にとっては、アプリなんて必要ないという人が多いですよね。
スマホを持たせてアプリなどについて説明したとしても、結局は興味がなくて全く利用しないという場合もあります。
そうなると、ガラケーでもスマホでもどっちでもいいということになってしまうので、わざわざスマホに買いかえる必要性を感じなくなってしまいますよね。
シニア(高齢者)にスマホを持たせる必要性はある
シニアや高齢者にスマホを持たせる必要はあるのか?ということについて、メリットとデメリットを解説してきました。
メリットとデメリットを比べてみると、メリットの方が大きいように感じた人は多いのではないでしょうか?
特に、シニア世代の人の場合はスマホを活用している人は非常に多く、アプリなどを楽しく使いこなしている人が年々増えていっています。
使い方さえ覚えてしまえば、確実にガラケーよりもシンプルで使いやすいので、家族は根気強く操作方法を教えてあげるということが重要です。
スマホに買いかえても、ガラケーと同じくらいの維持費で利用できるような割引きサービスを各キャリアでたくさん提供していますので、家族でガラケーを利用しているシニアや高齢者がいる人は、ぜひスマホに買いかえることを検討してみてはいかがでしょうか?