そろそろらくらくホンを家族に購入しようかなと検討している人は、らくらくホンにつける保証をどうするべきか考えている人も多いのではないでしょうか。
ドコモで提供しているケータイ補償サービスに加入すれば、らくらくホンが壊れたりしてもすぐに交換したり修理することができるので加入をするべきです。
しかし、月額料金やサービス利用時の負担金が高いという点を考えると、毎月の維持費を安くしたいがために加入を見送るという人もいるでしょう。
ただし、月額料金を抑えることができても、無保険状態のままらくらくホンを使わせていては、万が一の時の修理代金が高額になることは間違いありませんよね。
そういった人はケータイ補償サービスに加入せずに、モバイル保険という保険会社が提供しているスマホの補償サービスを利用している人も増えてきています。
ドコモのケータイ補償サービスと保険会社のモバイル保険、らくらくホンに保証をつけるならどちらの方がおすすめなのか比較してみました。
モバイル保険とは?キャリアの補償サービスとはどう違う?
公式:モバイル保険
モバイル保険は保険会社の、さくら少額短期保険株式会社が提供するモバイル端末に対する保険のことで、スマホ以外にもタブレットやノートパソコン、モバイルゲーム機など無線接続をすることができるモバイル機器の修理代金に対して補償してくれます。
以前までは、ケータイやスマホなどの補償は購入したキャリアで加入するのが当たり前でしたが、近年のSIMフリー化や中古端末の利用者数の増加、端末代金の高額化などにより、保険会社などが独自にモバイル機器の修理代金に対する補償サービスを提供するようになりました。
キャリアが提供する補償サービスと、保険会社の補償内容は全く内容が違いますので、らくらくホンを購入したら、どちらに加入したほうがお得で万が一のときも安心なのか、詳しく見ていきましょう。
モバイル保険とドコモケータイ補償の違い
モバイル保険 | ドコモケータイ補償 | |
月額料金 | 700円(3台まで) | らくらくホン:330円 らくらくスマホ:500円 |
加入可能期間 | 購入から1年以内 | 購入から14日以内 |
対象端末 | キャリア端末 SIMフリー端末 中古端末 | ドコモで購入した端末 |
電話機交換対応 | かかった費用のうち、年間最大10万円まで補償 | らくらくホン:5,000円 らくらくスマホ:7,500円 |
修理代金補償 | 上限3,000円 | |
対象内容 | ・故障 ・破損 ・水濡れ ・盗難
本体のみ対象 | ・故障 ・破損 ・水濡れ ・盗難 ・紛失 |
データ復旧 | × | 1,000円 |
ケータイお探しサービス | × | 0円 |
モバイル保険とドコモのケータイ補償サービスの内容を一覧にしました。
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らくらくホンを持つならドコモケータイ補償サービスは必要か考えてみた!
月額料金や加入期間、サポート内容などについてそれぞれの違いを詳しく解説していきます。
月額料金は複数台保険に加入させるかどうかがポイント
ドコモのケータイ補償サービスの月額料金は、330円~1,000円で購入した機種によって月額料金が変わります。
らくらくホンの場合なら330円、らくらくスマホの場合は500円の月額料金でサービスを利用することが可能です。
一方、モバイル保険は月額700円で、ドコモのケータイ補償サービスよりも高そうにも見えますが、モバイル保険の場合はスマホ以外にも、タブレットやノートパソコン、ゲーム機、Wi-Fiルータなど無線接続することができるモバイル機器を3台まで登録することができます。
そのため、スマホ以外にモバイル保険に登録したいモバイル機器があるのなら、1台でも3台でも同じ価格ということになるため、モバイル保険の方が1台あたりの月額料金が234円でドコモのケータイ補償サービスよりも安くなります。
ただし、1台でも月額料金の値段は変わらないということは、らくらくホン以外に使っているモバイル機器がないということならドコモのケータイ補償サービスよりも割高になってしまうとも考えられます。
加入可能期間と対象端末
モバイル保険とケータイ補償サービスでは加入することができる時期も、補償の対象になる端末にも違いがあります。
ドコモのケータイ補償サービスは、当たり前ですが、ドコモの商品であるスマホやケータイに対する補償サービスです。
ドコモの正規販売店で購入した新品の端末のみが加入することができ、加入することができるのは購入日から14日以内で破損や水没などのトラブルがない端末という厳密な加入条件があります。
14日以内にケータイ補償サービスに申し込まなかった場合には、その端末ではケータイ補償サービスを利用することは一切不可能です。
他社のauやソフトバンクでは、同じようなサービスが購入と同時にしか加入することができないので、若干ドコモは期間は長めになっているとは言え、14日経ったあとにやっぱり加入すればよかったということがあっても加入はできません。
モバイル保険はモバイル機器全般に対する保険なので、スマホやケータイだけに限定されていません。
また、キャリアなどは関係なく、SIMフリーで購入した端末や中古店から購入した端末など国内で販売が認められているモバイル機器なら対象です。
加入可能期間についても購入から1年以内ならいつでも加入することが可能です。
ケータイ補償サービスよりも加入可能期間が長いですし、対象端末の幅も広いので加入可能期間や対象端末の点では、モバイル保険の方が利用しやすいのではないでしょうか。
ドコモのケータイ補償サービスの補償内容
対象の端末が故障や破損した場合の補償内容についても、モバイル保険とケータイ補償サービスではまったく異なります。
ドコモのケータイ補償サービスは、月額料金の他にケータイ補償サービスを利用するときには、別途負担金がかかります。
電話機交換 | 月額330円の場合:1回につき5,000円 月額500円の場合:1回につき7,500円 |
有償時の修理代金 | 上限3,000円まで実費負担 |
スマホやケータイが故障したり破損した場、ケータイ補償サービスでは電話機を同一機種・同一色のリフレッシュ品に交換することができる電話機交換サービスと、メーカーで修理をする修理対応から好きな方を選んで利用することができます。
電話機交換サービスはドコモショップに来店する必要はなく、自宅で電話やネットで交換サービスを申込むと、当日~2日中に新しい電話機を自宅まで届けてくれます。
壊れた電話機をドコモに返送するだけなので、修理のために何度もドコモショップに足を運ぶという手間がありません。
ただし、このサービスを利用する場合は、らくらくホンなら1回について5,000円、らくらくスマホなら7,500円の負担金の支払いが必要ですし、利用できるのは1年に2回までと回数制限があります。
また、修理についても補償対象内の故障ならメーカーで無償で修理を行いますが、破損や保証外の故障のときは修理代金の総額のうち、上限を3,000円として負担しなければなりません。
修理代金の目安はディスプレイ破損なら10,500円、基盤修理なら18,800円くらいになっていますので、このうち3,000円は利用者が負担して、残りの修理代金の負担をドコモがサポートしてくれるということになります。
補償サービスに加入していたとしても、サービスを利用する場合には別途負担金がかかるというのが、ケータイ補償サービスの加入を見送る人が多い利用ともいえます。
モバイル保険の補償内容
モバイル保険では、修理代金に対しての補償となるため、年間最大10万円まで修理代金を補償してくれます。
したがって、修理代金が10万円以下なら全額補償されるということになるため、月額料金以外に負担する免責金はありませんし、補償金10万円までは何度でも補償してくれるので回数制限もありません。
例えば、先ほど紹介したドコモのメーカーで修理をした場合のディスプレイ修理10,500円や基盤修理18,800円といった修理代金についても、一旦自分で支払って後からモバイル保険に補償を請求すれば最短5日で指定口座に全額振込まれます。
また、ドコモのメーカーではなく、街角の修理屋さんなどで修理をした場合でも補償対象となるので、いちいちドコモショップに行かなくても自分で修理する場所を自由に選ぶことができます。
これらの内容を見ると、ドコモのケータイ補償サービスよりも負担金が少なくなるのでお得なように感じますよね。
ですが、注意しなければならないのは、【補償対象は本体のみ】ということと【紛失時は対象外】ということです。
つまり、バッテリー交換については対象外ということですし、盗難ではなく端末を自分で失くしてしまったときには補償対象外です。
ドコモのケータイ補償サービスでは、内臓バッテリーの交換についても対象になるため、上限3,000円でバッテリーを新しいものに交換することができます。
しかし、モバイル保険ではバッテリーは補償外となるため、バッテリー交換についての修理代金については補償金の支払いはされず、実費でバッテリー交換費用を支払わなければなりませんので、本体の故障や破損以外は注意が必要です。
ドコモのケータイ補償サービスがおすすめな人
ポイント
・らくらくホン以外にモバイル端末を使用していない
・過去にらくらくホンを紛失したことがある
・データ復旧などのトータルサポートも希望
ドコモのケータイ補償サービスをおすすめしたいのは以上のような人です。
モバイル保険は月額700円で3台までさまざまなモバイル端末を登録しておくことができるのでとてもお得に感じますが、らくらくホンしかモバイル機器を持っていないような高齢者の場合には、1台でも月額700円なので、月額330円からのドコモケータイ補償サービスの月額料金の方が安くなります。
なので、らくらくホン以外に保険に加入させたい端末がないのなら、ケータイ補償サービスの方がおすすめです。
また、モバイル保険では紛失時は補償外となりますので、紛失した場合はすべて実費でらくらくホンを買いなおすことになり、保険に加入するメリットを全く感じることができません。
過去にらくらくホンを失くしたことがある利用者なら、もしかしたらまた紛失する可能性もあるため、万が一のためにも紛失時まで補償してくれるケータイ補償サービスの方が安心ではないでしょうか。
比較してきた補償内容以外に、ドコモのケータイ補償サービスではデータ復旧サービスを通常料金よりも安く利用できたり、紛失時のお探しサービスも無料で利用することができます。
また、あんしんパックモバイルという他のサービスとセットでケータイ補償サービスを利用すると、月額料金を380円割引くことができるパックサービスもありますので、トータルでらくらくホンに安心サービスを付けたいということなら、ケータイ補償サービスを利用するべきです。
モバイル保険がおすすめな人
ポイント
・らくらくホン以外にノートパソコンなどのモバイル機器を使っている
・修理代金の負担を抑えたい
・ドコモのケータイ補償サービスの加入期間が過ぎてしまった
モバイル保険への加入をおすすめしたいのは、らくらくホン以外に自宅でノートパソコンやWi-Fiルータなど無線接続できるモバイル端末を使用している人です。
モバイル保険なら3台まで月額700円で利用できますし、誰が利用者なのかも関係ありません。
したがって、らくらくホンを利用する人がたとえ使わないとしても、自宅にあるのなら家族のノートパソコンやゲーム機なども一緒に保険に入れておくこともできます。
ケータイ補償サービスでは、解説してきたとおりサービスを利用する場合は別途負担金が発生しますし、利用制限があるサービスもありました。
モバイル保険では免責金なしで修理代金を負担してくれるので、上限10万円までは何度壊しても無料でらくらくホンを修理することができますので、負担金がありません。
最後に、ケータイ補償サービスに加入したかったけど、すでに加入可能期間が過ぎてしまっていた人にもおすすめです。
モバイル保険なら1年以内なら加入できますので、ドコモでケータイ補償サービスに加入するか悩んでいる間に期間が過ぎてしまって無保険状態でいるのなら、モバイル保険に入ってしまった方が万が一の時も修理代金を安くすることができます。
モバイル保険VSドコモケータイ補償サービスのまとめ
らくらくホンに保証をつけるなら、モバイル保険とケータイ補償サービスのどちらがおすすめか、それぞれのサービス内容などを比較しながら解説してきました。
ケータイ補償サービスはドコモのらくらくホンをトータルで補償してくれますし、負担金さえ払えば同じ機種の同じ色で新品同等のらくらくホンに交換することもできますし、盗難や紛失時などのときなどどんな状態でも補償してくれます。
モバイル保険では、らくらくホンだけでなく、一緒に他のモバイル機器や家族のスマホなども補償に加入することができるので、モバイル端末が複数あるということならモバイル保険はお得ですね。
このように、利用者のらくらくホンの利用状況やらくらくホン以外のモバイル端末の有無、加入可能期間などによってどちらがおすすめなのかは変わってきます。
ただ、どっちの保証も月額料金はかかりますが、修理代金を安く抑えることができますので、無保険状態でらくらくホンを利用するよりも、どっちかに加入したほうが安心してらくらくホンを家族に持たせることができるのではないでしょうか。