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高齢者のスマホの選び方|見るべきポイントはどこか解説

高齢者の家族にそろそろスマホを持たせたいと考えている人に向けて、高齢者のスマホはどんな点をポイントに選ぶべきか詳しく解説していきます。

価格が安ければ何でもいい

電話しかしないから機能にはこだわらない

という人もいますが、高齢者のスマホを選ぶなら価格だけでなく、本体の性能はしっかりチェックしておいた方がいいですよ。

長く同じスマホを使ってもらいたいなら、なおさらスマホの性能や機能は重要です。

ポイント

ディスプレイの文字や映像は見やすいか?

通話品質はいいのか?

かんたんモードがあるのか?

壊れにくいか?

など、高齢者が持つのに安心して使えるように、チェックしておきたいポイントをまとめました。

電話しかしなくても、画面を直接操作するスマホは本体が分かりやすくて操作しやすいものでないと、高齢者は使いにくくて困ってしまうことがありますよ。

高齢者のスマホ選びに悩んでいるなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。

大きな画面で文字や映像が見やすい

高齢者にスマホを持たせるなら、大型ディスプレイで文字やディスプレイ内の映像を拡大することができるスマホを選ぶのがおすすめです。

高齢者の多くは、老眼や白内障などで視力が低下してしまっている場合が多く、小さい文字や画像は見づらくてメールを送るのも、ウェブサイトのページを見るのにも苦労してしまいます。

なので、スマホのディスプレイは、5インチ以上の大型ディスプレイを搭載したものを選ぶと、文字や映像を拡大してもページ全体を把握することができるのでおすすめですよ。

動画をスマホで視聴したいという人なら、6インチ以上の大型ディスプレイのスマホを選ぶとより快適に動画が視聴できます。

通話品質が良く、聞き取りやすくする機能がついている

スマホの通話品質についても、受話音量を大きくできるものや、雑音を取り除けるものなど、通話品質が良くて聞き取りやすくする機能がついているスマホを選ぶようにしましょう。

高齢者になると、耳の聞こえが悪くなっていることや、聞き取れる音域が狭くなってしまっていることがあります。

高齢者向けのスマホには、

相手の声の速度を落として聞き取りやすくする機能

相手の声を年齢に合った聞き取りやすい音域に調整してくれる機能

雑音を抑える機能

自分の声が相手に大きく聞こえる機能

など、高齢者でも聞き取りやすい機能を多数搭載しているスマホもあります。

耳が遠くなったと感じている人は、通話機能を重点にスマホを選ぶといいですね。

持ちやすくて操作がしやすい

ディスプレイは大型の方が見やすくておすすめですが、あまりに大きすぎると操作するのが大変なこともあります。

高齢者のスマホを選ぶときは、手に馴染むフォルムで持ちやすいデザインのスマホを選ぶようにしましょう。

スマホのデザインには、丸みがあるデザインや角ばったデザインがありますし、薄さも機種によって異なります。

高齢者が持ちやすいスマホは、一般的には手に馴染む丸みのあるデザインがいいと言われています。

幅は70mm程度のサイズならスリムで片手でもしっかりと握ることができるので、ディスプレイサイズが大きいものでも幅がスリムなものを選ぶと、片手で操作するときに便利ですよ。

薄さについては、カバーなどを付けて利用する人が多く、カバーを付けるとどうしても厚みが出てしまうので、できるだけ薄いものを選んでおくことをおすすめします。

重量についても軽いものを選びましょう。

軽量スマホなら、長時間スマホを操作しても手首の負担が軽減しますし、持ち歩くときも邪魔になりません。

かんたんモードなど操作が簡単にすることができる機能がある

高齢者でも操作ができるように、シンプルなメニュー画面やアイコンが大きく表示されるかんたんモードで利用できるスマホを選ぶようにしましょう。

スマホのメニュー画面は、ディスプレイに順番にアプリのアイコンが並んでいますが、通常のメニュー画面の状態だとどのアイコンがどのアプリのことなのか分かりにくいものも多いです。

画面が何ページにも分かれていて、どこにアプリがあるのかわからなくなってしまうこともあります。

かんたんモードでは、アイコンを大きく表示し、アイコンの下には文字でアイコンの説明をしているものもあります。

どのアイコンを触ればどんなことができるのか、すぐに理解することができますよ。

ホーム画面は1つの画面だけを固定しておけるので、どのページにいるのかわからなくなるということもなくなります。

また、かんたんモードには、短縮ダイヤルのようなワンタッチで電話をかけることができるワンタッチアイコンを配置することができるものもあります。

家族や友人などの電話番号を登録しておけば、電話帳を開かずにすぐに電話をかけることができますよ。

操作ガイドや電話サポートなどのサポートが充実している

高齢者が初めてスマホを利用するときは、今までのガラケーとは使い方が変わりますし、使い方に慣れるまで時間がかかります。

なので、高齢者のスマホを選ぶなら、使い方などのガイド機能がついているものや、電話でサポートが受けられるスマホを選ぶようにすると安心ですよ。

スマホの本体の機能に、使い方を調べることができるガイド機能を搭載している機種もありますし、購入時に使い方ガイドという冊子が付いている機種もあります。

ガイドだけでなく、使い方の練習ができるモードが付いているものもauからは発売されています。

また、ドコモの高齢者向けスマホ「らくらくスマホ」では、購入者が無料で利用できる「らくらくホンセンター」という電話サポートも利用が可能。

電話サポートでは、専属オペレーターが丁寧に使い方を教えてくれるので、スマホの操作に迷ったらいつでも気軽に相談することができますよ。

音声検索機能・音声操作機能が対応している

ウェブサイトで何か調べものをするときや本体の操作をしたいとき、音声だけで操作ができる機能が搭載されていると、字入力や画面操作をしなくても簡単にスマホを使うことができるのでおすすめです。

音声検索機能は、何か調べものがあるときにスマホに向かって声でキーワードを伝えます。

それだけで自動でウェブサイトから検索を行い、必要な情報を調べることができます。

音声操作機能の場合は、スマホに向かって「〇〇ってメモして」「〇時にアラームをセットして」などというだけで、スマホが声を認識して自動で操作を行ってくれます。

画面を指で操作しなくても話かけるだけでスマホの操作ができるので、スマホに慣れていない人でも簡単にスマホの機能を使いこなすことができますよね。

迷惑電話対策がついている

高齢者にスマホを持たせるなら、迷惑電話や特殊詐欺などの被害を防止することも気にしておく必要があります。

スマホには、迷惑電話対策機能を搭載した機種も多く登場しているので、高齢者のスマホを選ぶときは、迷惑電話対策機能が搭載されているかどうかチェックしてくださいね。

迷惑電話対策機能では、電話帳に登録されていない人からの着信の場合、相手には会話を録音しているというガイダンスを流してけん制し、こちら側には電話帳に登録されていない相手からの着信で、詐欺の可能性があると注意喚起をしてくれます。

それ以外にも、電話の相手に名前や要件を言うように自動応答で対応し、相手の素性が分かったら電話に出るということができる電話対策機能を搭載しているものもあります。

知らない相手に電話をかけるときは、会話を自動で解析し、詐欺などの危険を検知すると注意を促すことができるという機能もありますよ。

会話を全て録音して後から家族が確認することもできるので、高齢者を詐欺被害から守るためにも、迷惑電話対策機能が搭載されているスマホを選ぶようにしてください。

防水・防塵性能や衝撃などに強い

防水・防塵に対応していないスマホの場合、ディスプレイを直接触るスマホはすぐに故障してしまう恐れがあります。

スマホを濡れた手で触ったり、急な雨でスマホが濡れてしまったりしても壊れにくい防水・防塵に対応しているスマホを選ぶようにしましょう。

スマホは精密機械なので、ちょっとした衝撃でも故障の原因になることも考えられます。

操作中に手から滑り落ちてしまって、破損してしまうということもありますし、ちょっとぶつけただけで画面が割れてしまうこともありますよね。

そうならないためにも、本体は耐久性が高いものを選ぶようにするのも大切です。

防水・防塵性能

防水・防塵については、IPX等級というものがどのくらいなのかをチェックすると防水・防塵性能が高いかどうか分かります。

IPX等級は、防水性能のないIPX0から最も高い耐久性のIPX8まで9段階があります。

IPXの数字が大きいほど防水性能が高いので、IPX8等級のスマホを選ぶようにしましょう。

防塵については、IP0XからIP6Xの7段階に分かれています。

IP6Xは粉じんの侵入を完全に保護している完全な防塵構造となっているスマホなので、埃などが内部に入らないように、IP6Xに対応したスマホを選ぶようにしてください。

MIL規格

本体の落下による破損などに強いスマホを選ぶ場合は、MIL規格というテストにクリアしているかどうかをチェックします。

MIL規格とは、米国の国防総省が機材の調達基準に利用している規格のことで、耐衝撃や耐振動、高温、低温、高圧、低圧などの過酷な環境下でも正常に動作するかどうかをテストしています。

耐衝撃などの項目でMIL規格に対応していれば、落としてしまっても壊れにくく、安心して持ち歩くことができます。

本体のメモリ容量やストレージ容量は多い方が安心

スマホの本体には、データを処理するのに必要なメモリRAM容量と、画像や動画、アプリなどを保存しておくことができるストレージ容量があります。

RAM容量が大きいと、複数のアプリを起動してもサクサク操作することができますし、フリーズしたりもたついたりせずに快適に利用することができます。

一般的に、スマホに必要なRAM容量は3GBもあれば十分と言われています。

さまざまなアプリを快適に利用したいなら、RAM容量もチェックしておくといいですよ。

ストレージ容量については、32GBもあればたくさんの写真や動画を保存しておくことができます。

写真をたくさん撮る人や、動画や音楽も保存したい人は、ストレージ容量はもっと多い方がいいですね。

本体の保存容量が少ない場合でも、外部メモリにも対応しているスマホなら、本体だけでなく外部メモリのmicroSDカードにもたくさん保存しておくことができますよ。

外部メモリに対応しているかどうかもチェックしておきましょう。

高齢者のスマホ選びのポイントまとめ

ポイント

5インチ以上の大型ディスプレイ

聞き取りやすくする通話機能がついている

スリムで丸みのあるデザインが持ちやすい

操作が簡単になるかんたんモード搭載

操作ガイドや電話サポートなどのサポートがある

音声検索機能・音声操作機能に対応

迷惑電話対策がついている

防水・防塵性能に対応していて衝撃や落下などでも破損しにくく頑丈

本体のメモリ容量やストレージ容量は多めのものがいい

高齢者のスマホを選ぶときに見るべきポイントについて詳しく解説してきました。

本体の形状やディスプレイの大きさ、耐久性などの本体の性能も重要なポイントですし、通話が聞きとりやすいか、操作が簡単かという操作性についてもしっかり見ておくようにしましょう。

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